ITF-203用 GPIB経由 Excel データ収録マクロの取扱い説明 岩通計測(株) 2005.01.26 ○はじめに この説明文をメモ帳(NOTEPAD.exe)でご覧の方はメニューバーの 編集(E)→右端で折り返す(W) にチェックを入れてからお読み下さい. またフォントの設定(F)は「FixedSys」としてください. 1. 概要 本ソフトウェアは, Microsoft Excel (以後Excelと表記する)のマクロ機能を 使って, 岩通計測(株)製 AD・DA変換実習装置ITF-203で取得した波形データ を, GPIBインタフェースを通して受信し, 各データ値をExcelの表計算シート の各セルに入力・表示させるものです. 2. 動作環境 2.1.必要なハードウエア AD・DA変換実習装置: ITF-203 コンピュータ: DOS/V機. Windows が普通に動作するCPUとメモリを搭載したもの. GPIBインタフェース ナショナルインスツルメンツ社製のGPIBボード その他: GPIBケーブル. 2.2.必要なソフトウェア OS: Microsoft Windows 95,98,Me,NT,2000,XP アプリケーション: Microsoft Excel 97 以降のバージョン 処理言語: Microsoft Excel Visual Basic for Apprications Edition(VBA) 3. 使用方法 使用するコンピュータに Excel がセットアップされていることを確認してく ださい. セットアップの方法は Excel のマニュアルを参照してください. ナショナルインスツルメンツ社製のGPIBボードがセットアップされているこ とを確認してください. セットアップの方法は使用するボードのマニュアルを参照してください. 3.1. ファイルのコピー 配布用のフロッピーディスクには, ITF203GP.xlt (データ受信用シートのテンプレート) ITF203GP.txt (この説明書ファイル自身) の二つのファイルがあります. 使用するコンピュータの任意のフォルダに二つともコピーしましょう. 3.2. Excel の起動 まず ITF203GP.xlt をダブルクリックします. すると Excel のバージョンや設定にもよりますが, このファイルにはマクロ が含まれている旨のメッセージが表示されるはずです. これに対し「マクロを有効にする」を選んでください. するとたぶんITF203GP1 の計算シートが表示されます. 3.3. データの受信の準備 データを受信するには, あらかじめ受信シートのB3セルに受信点数, C3セル に機器アドレスを設定しておきます. 受信点数は, 1〜20480までの任意の値を設定します. 機器アドレスは, ITF-203を単純に電源投入した場合は, 1 になります. もし[スタート/ストップ]ボタンを押しながら電源投入した場合は,そのとき 設定した値にして下さい. ITF-203には何らかのデータ(波形)を記憶させたあと停止させておきます. つまり[ストア]ランプは点灯, [スタート/ストップ], [記憶], [再生]ランプ は消灯の状態にしておきます. 3.4. データの受信の実行 受信シートのF2セルに [START] と書かれていますがこのセルを右クリックす ると, ITF-203にデータの出力指令が送られ, データの転送が開始されます. 受信したデータは順次, B4セルからB5,B6と下方向に格納されていきます. 受信点数のデータを格納し終わると, F3セルに受信したデータ数を記入して Excel の仕事は終わりますが, ITF-203はその後も20480個のデータを全て送 信しようとします. まあほおっておいてもよいのですが, ストアデータの更新をせずにもう一度 同じデータを受信しようとして, 送信動作中に再度[START]させるとデータが 異常になってしまいます. 20480個未満のデータ受信のあとでは[スタート/ストップ]ボタンを二回押し て停止させてください. また受信の途中で不要なデータと思ったときも[スタート/ストップ]ボタンを 二回押して停止させてかまいません. セルに格納されたデータはグラフに表示されますが, これは Excel の機能で 表示していますので, グラフの設定は自由に変更しても削除してもかまいま せん. 3.5. 収集後の処理 受信シートのJ2セルに [CLEAR] と書かれていますが, このセルを右クリック するとB4セルから下方向に格納されたデータを消去します. 何度も繰り返し実験をされる場合にご利用下さい. 3.6. 使用上の注意 受信シートで罫線のあるセルは特殊なセルです. このセルの絶対位置が移動するような編集は行わないで下さい. メニューバーの[ツール(T)]→[マクロ(M)]→[Visual Basic Editor(V)]を選 択して, Sheet1(受信シート)をダブルクリックすると, マクロのソースコー ドを見ることができます.(参考までに) 4. 著作権について 本マクロプログラムの著作権および配布権は, 岩通計測(株)にあります. 当社に無断で,コードを改ざんすることは一向に構いませんが,プログラム中 に表記している Copyright(C) IWATSU TEST INSTRUMENTS CORP. の記載を削 除することを禁じます. 変更を加えた人の著作権表示と併記するようお願いします. 5. サポート体制 本マクロプログラムについての, 不具合などにつきましては, 下記の連絡先 にお問い合わせ願います. ただし,サポート対応の期間は, 本ソフトウエアの公開後一年間とさせていた だきます.(「取扱説明」の日付を参照ください) 〒168-8511 東京都 杉並区 久我山一丁目 7-41 岩通8号館 岩通計測(株) 特機事業部 特機技術1課 担当: 鳥居 俊宏 Phone: 03-3335-2121 Facsimile: 3335-2010 mailto: torii@iwatsu.co.jp 7. バージョン情報 Ver. 2.00 2005/01/26 初版発行 Copyright(C) IWATSU TEST INSTRUMENTS CORP. 以上