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       DS-88xxシリーズ(Bringo) GP-IBサンプルプログラム(V1.01)の使用方法

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                                                       岩通計測株式会社 技術部
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■1.概要
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  このサンプルプログラムは、ディジタルオシロスコープをGP-IBで遠隔操作するための
  プログラムをVisual Basic(Ver6)で作成したものです.


■2.動作環境
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  ・PC        :IBM PC/AT互換PC.
  ・OS        :Windows95/98/2000/XP.
  ・開発言語  :Microsoft Visual Basic(Ver6)
  ・DSO       :岩通計測製  DS-8812(GP-IBオプション付き)
                            DS-8814(GP-IBオプション付き)
                            DS-8822P(GP-IBオプション付き)
                            DS-8824P(GP-IBオプション付き)
  ・I/F(GP-IB):
      (1)NI(ナショナル・インスツルメンツ)社製GPIBボード(PCMCIA-GPIB+)
         対応ドライバ:同社NI-488.2 FOR WINDOWS,VER2.1(ENG&JPN)
      (2)インターフェース社製GPIBボード(PCI-4302)
         対応ドライバ:同社GPC-4301N(Ver1.13-08以上)


■3.搭載ボードによるプログラム変更内容
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  ご使用のGP-IB BOARDにより以下内容を変更してください.
  GPSPL88J_IF.VBPをMicrosoft Visual Basic(Ver6.0)にて開きます.

  (1)NI(ナショナル・インスツルメンツ)社製GPIBボード(PCMCIA-GPIB+)の場合
      a)ドライバに添付してある以下のファイルを標準モジュールへ追加します.
        Niglobal.bas
        Vbib-32.bas
      b)CommonFunc.bas内の変数を以下のように修正する.
        #Const blnNI_BOARD = 1          'NI-BOARD

  (2)インターフェース社製GPIBボード(PCI-4302)の場合
      a)ドライバに添付してある以下のファイルを標準モジュールへ追加します.
        gpib488.bas
      b)CommonFunc.bas内の変数を以下のように修正する.
        #Const blnNI_BOARD = 0          'NI-BOARD


■4.機能
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  (1)コマンド送信機能
     a)コマンド入力
       任意のコマンドを入力します.
     b)送信ボタン
       入力されたコマンドを送信します.
     c)送信コマンド
       送信したコマンドを表示します.
     d)受信データ
       コマンドの後に?値をつけると、装置からの応答が表示されます.

  (2)波形転送機能
     a)メモリ長設定(ラジオ・ボタン)
       Short(1kw/5kw),Long(100kw)を選択します.
       選択内容により"開始アドレス"と"転送データ長"が以下のように変更されます.
               ------------+------------------+------------------
                メモリ長   |  開始アドレス    |  転送データ長    
               ------------+------------------+------------------
                SHORT      |     24           |     1000         
                LONG       |     2400         |     100000       
               ------------+------------------+------------------
    ※DS-8812のShortは、開始アドレスは120、転送データ長は5000になります

     b)連続取込(チェック・ボックス)
       このチェック・ボックスにチェックし[波形取込&転送]をクリックし
       実行すると、c)波形取込&転送の動作を繰返し実行します.

     c)CSVデータ保存(チェック・ボックス)
       このチェック・ボックスにチェックし[波形取込&転送]をクリックし
       実行すると、c)波形取込&転送の動作毎にCSVデータを保存します.
       
    [保存フォルダ]
     Dataフォルダ内に作成されます.
     ※予め本プログラムが実行されるフォルダの下に作成しておいてください.

    [保存ファイル名](例)
     TestDataAcq001Dev001.csv
         Acq001:取込回数を意味します.
         Dev001:デバイス番号(1〜5)を意味します.
     ※同名のファイルが存在する場合,上書きされます.

    [保存ファイル内容](例)
     ・Samplin Time(s):トリガ点を0sとした時間を表します.
     ・CH1〜CH4 Volts(V):各チャネル・データの電圧値を表します.
     Sampling Time(s),CH1 Volts(V),CH2 Volts(V),CH3 Volts(V),CH4 Volts(V)
     -500.000090E-6,0.56800,-0.02000,0.36600,-0.00400,
     -500.000080E-6,0.56800,0.00000,0.36600,0.00000,
                        ・
                        ・
                        ・

     d)[波形取込&転送]ボタン
       各デバイスに対してシングル取込を実行し,波形取込が完了すると
       波形データが転送されます.
       転送されたデータは波形表示モニターに表示されます.
       (動作状態がメイン"通信状況"欄に表示されます.)
  
    [転送データ形式]
     1データ1バイトのバイト転送形式のみに対応しています.
     (1データ2バイトのワード転送形式には対応しておりません)
   
    [波形表示仕様]
     1デバイス毎に4チャネル分の波形を表示すると波形表示がクリアされます.

     e)[キャンセル]ボタン
       波形取込&転送の動作を停止します.
       ただし,全デバイスの転送と波形表示終了後に停止します.

     f)取込回数ラベル
       取込回数を表示します.全デバイスの転送と波形表示の完了で1回とします.

  (3)自動測定機能
     a)項目
       測定項目をA〜Dから選択します.

     b)測定CH
       測定チャネルを2CH機ならば1〜2、4CH機ならば1〜4から選択します.

     c)測定種別
       自動測定を行う種別を選択します.

     d)測定範囲
       測定範囲を-5.0div〜5.0divの値で設定します.

     e)測定実行
       自動測定を行います.

     f)測定結果
       自動測定の結果を表示します.

    ※コマンド送信/波形転送/自動測定の機能のいずれかが動作中の場合は、
      動作中の処理が完了するまで他の機能は使用できません.


■5.準備
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  (1)National Instrumentsの場合
     a)National InstrumentsのGP-IBドライバのインストール.
       National Instrumentsのマニュアルに従って下さい.

     b)Microsoft Visual Basicのインストール.
       Microsoft Visual Basicのマニュアルに従って下さい.

     c)サンプルプログラムのコピー
       任意のフォルダに
           Formwave.frm
           Gpspl88j.frm
           Gpspl88j.frx
           Gpspl88j.vbp
           SetupFrm.frm
       をコピーする.

    d)National InstrumentsのGP-IBドライバのコピー.
      National InstrumentsのGP-IBドライバを組み込んだ
      フォルダ(C:\Program Files\National Instruments\NI-488.2\Languages\Visual Basic)
      にある
             Niglobal.bas
             Vbib-32.bas
      をサンプルプログラムのフォルダにコピーする.
      または後述する標準モジュール組み込みにて組み込んで下さい.

    e)装置(DS-88xx)のアドレスセット
      UTILITIES−>Interfaceメニューで以下のように設定する。
      ・Interface:GP-IB
      ・Address  :10
      ・Delimiter:LF
      デリミタは、LF固定です。これは、NIドライバの制約です。

    f)リンク
      Visual Basic の開発環境で Gpspl88j.vbp を開いてください.
      Niglobal.bas, Vbib-32.bas が同じフォルダにないと
      “ファイルが見つからない”エラーが出ますが、継続して下さい.
      その後、プロジェクト、標準モジュールの追加にて、
      以下の標準モジュールを組み込んで下さい.
             Niglobal.bas, Vbib-32.bas

    g)「実行」メニューの「開始」を押してください.


■6.注意事項
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    本ソフトウェアを参考にして新たなソフトウェアを作ることは自由ですが、
    以下の件をご承知おき下さい.
    1)本ソフトウェアの著作権は岩通計測機株式会社に属します.

    2)本ソフトウェアによって生じたいかなる被害についても責任を負いません.

    3)本ソフトウェアの最新バージョンは岩通計測株式会社の
      ホームページに掲載しています.
      http://www.iti.iwatsu.co.jp

    4)本ソフトウェアを使用してのご意見、ご感想が有りましたら、
      下記まで連絡してください.

     - 岩通計測株式会社 営業部 フィールドサポート課
     - 東京都杉並区久我山1−7−41
     - e-mail: info-tme@iwatsu.co.jp


■7.履歴
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  ・Ver1.00   2004/5   新規作成
                       対象機種:DS-8812(※)/8812P/8814(※)/8814P/8822P/8824P
                        ※GP-IBオプション付き
  ・Ver1.01   2006/1   CSV保存時のトリガ時間に関する障害を修正
                        ①DS-8812モデルの考慮が行われていない。
                         (5000wで演算を行わないといけないところ他のモデル(DS-8814/88XX)の
                          1000wで処理を行っていた。)
                        ②演算誤差によりトリガアドレスから遠くなると不正な値となる。

■8.注意事項
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  本ソフトウェアの著作権は岩通計測株式会社に属します。

  本ソフトウェアによって生じたいかなる被害についても責任を負いません。

  本ソフトウェアの最新バージョンは岩通計測株式会社のホームページに掲載しています。
        http://www.iti.iwatsu.co.jp/

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