=============================================================================== DS-88xxシリーズ(Bringo) RS232サンプルプログラム(V1.10)の使用方法 2012年12月 岩通計測株式会社 技術部 =============================================================================== ■1.概要  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ このサンプルプログラムは、ディジタルオシロスコープをRS-232で遠隔操作するための プログラムをVisual Basic(Ver6)で作成したものです. ■2.動作環境  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ・PC :IBM PC/AT互換PC. ・OS :XP(SP3)/7. ・開発言語 :Microsoft Visual Basic(Ver6) ・DSO :岩通計測社製 DS-8812/8812P/8814/8814P/8822/8822P/8824/8824P ・I/F :RS-232Cクロスケーブル ■3.サンプルプログラムの構成  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 1) 本サンプルプログラムは以下のファイルで構成されています. DS8814RS-SV(V1.10).msi インストーラ DS882xRS-SV.zip 圧縮(zip形式)フォルダー -DS882xRS-SV.vbw -DS882xRS-SV.exe -DS882xRS-SV.vbp -DS882xRS-SV.exe へのショートカット.lnk -DS882xRS-SV100.PDM -FormMain.frm -FormSetup.frm -FormSetup.frx -FormWave.frm -ModuleRS232.bas -MSSCCPRJ.SCC -ResumeFile.txt 2) 本サンプルプログラムは以下のコンポーネントを使用しています. - Microsoft Comm Control 6.0 - Microsoft Common Dialog Control 6.0 ■4.機能  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 1) コマンドの送受信と履歴表示機能 2) 波形データ転送(ASCII/BINARY転送)/表示機能 3) 波形データをASCII変換してファイルに格納する機能 ■5.使用方法  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 1) DS8814RS-SV(V1.10).msi インストーラを実行する。   (使用するPCで一回だけ.) ★更新の場合、DS8814RS-SV(V*.**).msiを一回クリックして、 削除してから、再度クリックしてください。 2) DS882xRS-SV.exeを実行すると "DS88xx 設定フォームVer1.10" が表示され 以下の設定を入力し"開始"ボタンをクリックしてください. - ポート番号 :ご使用されているPCのCOMポート番号を設定して下さい. - ボードレート:BRINGO本体の設定と合わせてください. - データビット:BRINGO本体の設定と合わせてください. - デリミタ :BRINGO本体の設定と合わせてください. - 受信バッファサイズ:デフォルトで2048が設定されます. 波形データ転送にて受信バッファオーバフローエラーが 発生する場合はこれより大きな数値を設定してください. 3) 2)の操作を行うと "DS-88xx RS-232サンプルプログラムVer1.10" のフォームが 表示されます.このフォームにてコマンドの送受信(注1)が可能です. 注1:このフォームではASCII文字列の送受信のみが可能で バイナリデータ受信はできません. ★コマンド/クエリ送信方法 1.コマンド送信ラインにBRINGOに送信する文字列を入力して下さい. 2."送信"ボタンをクリックするとコマンド送信ラインの文字列が送信されます. 3. コマンド/クエリの送信結果として、コマンド/クエリ履歴欄(注2)に、 送信コマンド文字列と受信文字列が表示されます. (例)コマンド履歴 Send:*IDN? Recv : IWATSU,DS-8822P,+00000,1.01 注2:コマンド履歴欄はオートスクロールされません. 4) 3)の "DS-88xx RS-232サンプルプログラムVer1.10" のフォームにて "波形転送フォーム"ボタンをクリックすると"波形表示フォームVer1.10"が 表示されます. このフォームでは波形データの受信(ASCII/BINARY), 受信データの波形表示とASCII文字変換ファイル格納が可能です. ★波形データ受信方法 1.波形データ受信に関する以下の設定を行って下さい. それぞれのボタンをクリックすることによりBRINGOに各項目が設定され設定 した結果が読み出され表示されます. ・メモリ長 : SHORT,LONG のいずれかを設定します. ・転送フォーマット : ASCII,BYTE,WORD のいずれかを設定します. ・転送バイト順序 : H/L,L/H のいずれかを設定します. ・読み出し先頭番地 : 0,24,2400 のいずれかを設定します.(注4) (任意の値を設定することも可能です.) ・転送データ数 : 500,1000,50000,100000 のいずれかを設定します. (任意の値を設定することも可能です.)(注3)(注4) ・転送ディレクション : CH1,CH2,CH3,CH4 のいずれかを設定します. ・転送ステップ数 : 1,2,4,8,16,32,64,128 のいずれかを設定します. ・演算種別 : OFF,ADD,SUB,MULT,FFT のいずれかを設定します. ・FFT Source : CH1,CH2,CH3,CH4 のいずれかを設定します. ・FFT Points : 1024,4096 のいずれかを設定します. ・FFT Window : RECT,HANNING,FLATTOP のいずれかを設定します. ・自動測定A : 以下の項目のいずれかを設定します. NON,OFF CH1,TR CH2,TR CH3,TR CH4,TR CH1,TF CH2,TF CH3,TF CH4,TF CH1,VRMS CH2,VRMS CH3,VRMS CH4,VRMS CH1,VMEAN CH2,VMEAN CH3,VMEAN CH4,VMEAN CH1,FREQ CH2,FREQ CH3,FREQ CH4,FREQ CH1,PERIOD CH2,PERIOD CH3,PERIOD CH4,PERIOD CH1,+PW CH2,+PW CH3,+PW CH4,+PW CH1,-PW CH2,-PW CH3,-PW CH4,-PW CH1,DUTY CH2,DUTY CH3,DUTY CH4,DUTY CH1,+PEAK CH2,+PEAK CH3,+PEAK CH4,+PEAK CH1,-PEAK CH2,-PEAK CH3,-PEAK CH4,-PEAK CH1,P-P CH2,P-P CH3,P-P CH4,P-P CH1,TOP CH2,TOP CH3,TOP CH4,TOP CH1,BASE CH2,BASE CH3,BASE CH4,BASE CH1,T-B CH2,T-B CH3,T-B CH4,T-B NON,DELTAT CH1&2,SKEW CH3&4,SKEW CH1&3,SKEW CH1,AREA CH2,AREA CH3,AREA CH4,AREA CH1,CVRMS CH2,CVRMS CH3,CVRMS CH4,CVRMS CH1,CVMEAN CH2,CVMEAN CH3,CVMEAN CH4,CVMEAN CH1,+OSHOT CH2,+OSHOT CH3,+OSHOT CH4,+OSHOT CH1,-OSHOT CH2,-OSHOT CH3,-OSHOT CH4,-OSHOT CH1,+PULSE CH2,+PULSE CH3,+PULSE CH4,+PULSE CH1,-PULSE CH2,-PULSE CH3,-PULSE CH4,-PULSE 注3:"波形表示フォームVer1.10"での波形表示画面はメモリ長により 以下のように表示データ数が固定となっています. 従ってBRINGOのT/DIV設定により、実機での波形表示と 本サンプルプログラムにて表示した波形が異なる場合があります. -----------------------+------------------ メモリ長 | 表示データ数 -----------------------+------------------ SHORT | 1000データ固定 (DS-8812は5000データ固定) LONG | 100000データ固定 FFT波形(1024w演算) | 500データ固定 FFT波形(4096w演算) | 2000データ固定 -----------------------+------------------- 注4:本サンプルプログラムのFFT波形における波形表示での縦軸のスケールは、 1Dataを-32768〜32767の範囲のフルスケールで表示します. 従って実機でのFFT波形表示と本サンプルプログラムのFFT波形表示との 見え方は変わります. (例)読み出し先頭番地,転送データ数はメモリ長設定により通常以下の ように設定します. -------------------+------------------+--------------- メモリ長 | 読み出し先頭番地 | 転送データ数 -------------------+------------------+--------------- SHORT | 120 | 1000 LONG | 2400 | 100000 FFT波形(1024w演算)| 0 | 500 FFT波形(4096w演算)| 0 | 2000 -------------------+------------------+--------------- 2.波形データ受信コマンド 波形データを受信するためには以下のコマンドボタンをクリックして ください. ・"波形読み込み"ボタン :BRINGOで取込まれている波形データを受信して 波形を表示します. ・"一発波形取り込み"ボタン:BRINGOのSweep Mode を Single かつ RUN 状態に設定し波形取り込み完了を ポーリングします. (この時ポーリング間隔設定項目が 考慮されます) BRINGOが波形取り込み完了後に波形データを 受信して波形を表示します. ・"連続波形取り込み"ボタン:"一発波形取り込み"ボタンの動作を 繰り返し行います. このとき取り込み回数欄が更新されます. ・"中止"ボタン :波形データ受信を終了します.(注5) 注5:波形データ受信中は停止いたしません.波形データ受信後に停止します. ★波形データASCII変換ファイル格納 "波形データASCII保存"ボタンをクリックすることにより 2.で受信された波形データをASCIIコードに変換しファイル格納を行います. 各波形転送設定状態により以下のように格納されます. (A)YT波形データを受信した場合 (A)-1:転送フォーマットがASCIIの場合 取込まれたデータが256倍され、ASCII文字データとして転送され そのまま保存します. 従って保存されるデータは256倍されたデータとなります. (A)-2:転送フォーマットがBYTEの場合 取込まれたデータがバイナリデータ(1Data=1Byte)として転送され、 それらのデータを本サンプルプログラムがASCIIに変換して ファイル保存します. (A)-3:転送フォーマットがWORDの場合 取込まれたデータがバイナリデータ(1Data=2Byte)として転送され、 それらのデータを本サンプルプログラムがASCIIに変換して ファイル保存します. (この時、転送バイト順序(H/L,L/H)設定を考慮して ASCII変換を行います.) (B)FFT波形データを受信した場合 (B)-1:転送フォーマットがASCIIの場合 FFT演算結果データが、ASCII文字データとして転送され そのまま保存します. FFT演算結果データはdBm値を100倍したデータとなっています. (B)-2:転送フォーマットがBYTEの場合 転送フォーマットがWORDの場合と同様です. (B)-3:転送フォーマットがWORDの場合 FFT演算結果がバイナリデータ(1Data=2Byte)として転送され、 それらのデータを本サンプルプログラムがASCIIに変換して ファイル保存します. (この時、転送バイト順序(H/L,L/H)設定を考慮して ASCII変換を行います.) FFT演算結果データはdBm値を100倍したデータとなっています. ■6.注意事項  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 本ソフトウェアを参考にして新たなソフトウェアを作ることは自由ですが、 以下の件をご承知おき下さい. 1) 本ソフトウェアの著作権は岩通計測機株式会社に属します. 2) 本サンプルプログラムは、ハードウェアとの相性により 正常に動作しない場合があります. 3) 本ソフトウェアによって生じたいかなる被害についても責任を負いません. 4) 本ソフトウェアの最新バージョンは岩通計測株式会社の ホームページに掲載しています. http://www.iti.iwatsu.co.jp/ 5)本ソフトウェアを使用してのご意見、ご感想が有りましたら、 下記まで連絡してください. - 岩通計測株式会社 マーケティング部 - 東京都杉並区久我山1−7−41 - e-mail: info-iti@iwatsu.co.jp ■7.履歴  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ・Ver1.00 2004/5 新規作成 対象機種:DS-8812/8812P/8814/8814P/8822/8822P/8824/8824P ・Ver1.10 2012/12 Windows7対応 以上 --------- Copyright (C) 2012 IWATSU TEST INSTRUMENTS CORPORATION ---------