GPIBサンプル(Cビルダ)の使用方法 岩崎通信機株式会社 計測技術部 1.動作環境 ・PC :IBM PC/AT互換PC。 ・OS :Windows95/98。 ・作成ツール:C++ビルダー3。 ・GP-IBインタフェース: a.ナショナルインスツルメント社(以下、NI社と略す)製GPIBカード、またはボード。 ドライバ: LabVIEW対応ドライバ 。 b.コンテック社製 GPIBカード、またはボード。 ドライバ:コンテック社製 LabVIEW対応ドライバ API-GPLV(W32)(Ver1.11〜)。 ・ディジタルオシロスコープ 岩崎通信機社製 DS−8812、DS−8814 <備考> a.なお、弊社 DS-8617,DS8623,DS8607/08,DS8607/08A については、 実機では試験をしておりませんので、動作しない場合があります。 (サンプルコードとしてお使い下さい) b.コンテック社GP-IBではC++ビルダーでの統合デバッギングができない場合がありますが、 リンクは正しく行われて、実行プログラムは正しく生成されます。 2.機能 (1)コマンド転送 パネル別の各種コマンドの送信、?値の受信 (2)波形の連続転送 DS-8812,DS-8814の場合、FFT波形も表示可能です。 但し、FFT機能のないDS-88**では、FFT表示はできません。 3.操作 (1)GP-IBコンフィギュレーション      <コンテック社のGP−IBを使用する場合> あらかじめ、付属のコンフィギュレーション・ユーティリティ(Nconfig.exe)を使用して、 次の設定をして下さい。     a.のレを外して下さい(disableにする)。     b.で   のレを外して、を0にして下さい。 (2)次のEXEファイルをクリックして下さい。 a.NI社 GpibCbNi.exe b.コンテック社 GpibCbNi.exe (3)<装置のGPIBアドレスとデリミタの確認要求>が表示されますので、 装置のGPIBアドレスを<10>にして、デリミタを<LF>にして <OK>をクリックして下さい。 (4)<装置選択>で機種を選択して下さい。 但し、機種によっては対応しないコマンドがあります。 詳しくは、装置の取扱説明書をご覧下さい。 (5)コマンド送信 a.コマンドの種別をクリックして下さい。 b.コマンド入力コンボで設定コマンドを選択するか、直接タイプして下さい。 変更も可能です。但し、記憶はされません。 c.<実行>をクリックすれば実行します。 (6)波形転送 各種パラメータを設定して、<転送>ボタンをクリックすれば、<波形表示フォーム>が開いて、 波形が表示されます。 <転送形式> ・BYTE:波形書き込み->転送->表示を行います。 ・WORD:アベレージまたはFFTの場合のワード単位での転送です。 <転送順番> ・L/Hのみです。 <転送開始アドレス> ・データ転送開始アドレスです。 <転送データ数> ・データ転送数です。 <転送データ間隔> ・DS-8812,DS-8814の場合に有効です。  DS-8812の初期のバージョンでは、無効です。 4.新規にプログラムを作成する場合の注意  4.1 NI社製GPIBの場合 (1)NI社のGP-IBハンドラに添付されているボーランド社C用の GP-IB用ヘッダーファイル<Decl-32.h> と <GP-IBハンドラオブジェクトファイル> をプログラムソースと同じフォルダにコピーして下さい。 (2)GPIB関数を引用しているプログラムソースでは必ず、 #include "Decl-32.h" #pragma link "Bc_gp_32.obj" を定義して下さい。  4.2 コンテック社製GPIBの場合 (1)コンテック社のGP-IBハンドラに添付されているボーランド社C用の GP-IB用ヘッダーファイル:Gpcmdecl.h (NI社の場合 Decl-32.hにあたる) と GP-IBハンドラオブジェクトファイル:Gpcmbd.obj をプログラムソースと同じフォルダにコピーして下さい。 (2)GPIB関数を引用しているプログラムソースでは必ず、 #include "Gpcmdecl.h" #pragma link "gpcmbd.obj" を定義して下さい。 5.ファイル構成 Gpibunit.cpp メインフォームソース Gpibunit.h メインフォームヘッダ-ファイル Gpibunit.dfm メインフォーム Waveunit.cpp 波形表示フォームソース Waveunit.h 波形表示フォームヘッダ-ファイル Waveunit.dfm 波形表示フォーム  <NI社の場合> Decl-32.h GP-IBヘッダ-(NI社提供) Bc_gp_32.obj GP-IBハンドラ(NI社提供の別名ファイル) GpibCbNi.cpp Winメインプログラム GpibCbNi.mak makeファイル GpibCbNi.exe 実行ファイル  <コンテック社の場合> Gpcmdecl.h GP-IBヘッダ-(コンテック社提供) gpcmbd.obj GP-IBハンドラ(コンテック社提供) GpibCbCo.cpp Winメインプログラム GpibCbCo.mak makeファイル GpibCbCo.exe 実行ファイル readme.txt 本書類 6.免責 本ソフトの使用は自由ですが、本ソフトを使用したことに起因する不都合、事故については、 弊社は一切、責任を負いません。 7.履歴 2001/1/10 Ver1.00 DS8812,DS8623,DS8607/08,DS8607/08A。C++ビルダー3にて作成。 DS8812:実機テスト済み。DS8812以外:実機テストは未済み。 2001/3/4 Ver3.00 DS8814に対応。