デジタル・マルチメータ VOAC7523H / 7522H / 7520H / 7521H 特長

DCV最高分解能0.1μV (VOAC7523H/VOAC7522H)

アイソレート2チャネル入力 (VOAC7523H/VOAC7520H)

VOAC7523H/VOAC7520Hは、独立した2系統の電圧測定が可能です。これにより、回路内の2つの電位差や入力電圧と出力電圧の測定が1台で行えます。
右図は接続例です。

※表示部の単位(V, A, Hz)は実機では表示されません。表示部の左側のデータの単位は該当する「FUNCTION」キーが点灯表示されます。右側のデータの単位(V, A, Ω/AC, dBm)については、表示部右上部分の「SUB DISP UNITS」部にLED点灯表示されます。

CH-B測定

さらにブラシアップされた、デュアル表示・デュアルファンクション

従来、2台で行っていた測定を、1台で行うことができ、測定作業をグッと効率的なものにしました。
Newタイプは、より使いやすくするために、設定チャネル表示機能を追加しました。

新機能
接続例

※表示部の単位(V, A, Hz)は実機では表示されません。表示部の左側のデータの単位は該当する「FUNCTION」キーが点灯表示されます。右側のデータの単位(V, A, Ω/AC, dBm)については、表示部右上部分の「SUB DISP UNITS」部にLED点灯表示されます。
※デュアルファンクション動作においては、シングルファンクションに比べて以下の制限があります。

  • サンプリングレートの選択はできません。
  • サンプリングレートが遅くなります。(例として、DCVとDCAとの組合せによるディアルファンクションの場合は約1回/秒程度になります。詳細はお問い合わせください。)
  • ディスプレイにコンパレータ演算結果や統計データの種別、あるいはファンクションやレンジ、タイムスタンプといった属性情報は表示されません。
  • メイン側の測定単位は表示されません。サブ側の測定単位は「SUB DISP UNITS」のLEDで表示されます。

最大表示509999、VOAC752xHシリーズはケタ数は変わりません。

1Vを測ると1.00000V
2Vを測ると2.00000V
3Vを測ると3.00000V
4Vを測ると4.00000V
5Vを測ると5.00000V

LANに接続できます。

標準 RS-232
オプション LANインタフェース(10BASE-T)、GP-IBインタフェース
(LANインタフェースとGP-IBインタフェースの同時装着はできません。)

最大3,000時間の長時間インターバル測定

10m秒~3,600秒まで設定可能なインターバル測定と、最大3,000個のタイムスタンプ付きのデータ保存機能を併用することにより、30秒から3,000時間までの測定ができます。


リモートサンプルプログラムはこちら

画面例

真の実効値測定

真の実効値AC電圧、AC電流測定ができます。
直流分を含めた実効値も測定可能です。(DC+AC)V (DC+AC)A

多彩な演算機能

デシベル演算(dBm, dBμ)、スケーリング演算、移動平均演算、差分演算、統計演算(MAX, MIN, X、σ)、比較演算(DIOオプションで出力可能)、デュアルファンクション間四則演算ができます。

DC, AC, (DC+AC)10Aレンジ

全機種に標準装備。

良否判定に便利なSC-352(Digital Input Outputインタフェース)

DIOインタフェース(オプション)を搭載した状態でコンパレート演算を行うと、比較演算結果をDIO出力端子の/HI, /GO, /LOにオープンコレクタで出力します。
右図はこの出力を利用して良否判定を行う接続例です。
比較演算結果がGOのときの場合を示しています。

接続例

コンパレート動作タイミング。
コンパレートメニューでYellow-HI/LO・Red-HI/LOを設定します。

トリガが入力してから測定終了を示すSTRB信号が"L"になり、DIO出力(YellowまたはRedの選択)で選択されたしきい値により、出力の/HI, /GO, /LOのいずれかが更新されGNDに短絡されます。
オープンコレクタ出力によりDC40V, 100mAのドライブができます。ランプ、ブザー、リレー等でGO/NOGO判定が可能になるので生産ラインの効率的な構築に大きく貢献します。

コンパレート動作タイミング

インタフェースを使って便利な測定例

インタフェースでPCに接続すると、エクセル等でデータを読み込むことにより、トレンドグラフなどの作成が簡単に行えます。

画面例

前面パネル

前面パネル写真

1.見やすい蛍光表示管

シングル表示のときは測定値とその属性情報(タイムスタンプ、ファンクション、レンジ)の表示をします。デュアル表示のときは、左右異なる機能の測定値を表示します。上の写真は左右ともDCVの場合です。シングル表示の場合は右図のように表示することも可能です。

シングル表示例

2.信号入力部

VOAC7523H/VOAC7520Hは電圧、抵抗、温度、周波数の共通入力部と0.5A, 10Aの電流入力部、CH-B測定入力部となります。
VOAC7522H/VOAC7521Hでは、CH-B測定入力部が4端子抵抗測定入力部となります。

3.FUNCTIONエリア

測定項目の選択ができます。
現在測定中のファンクションが点灯します。

測定項目の選択方法(キー操作説明)

4.RANGEエリア

測定レンジの選択ができます。
AUTOレンジの場合、入力信号に応じた最適レンジで測定します。

5.SAMPLEエリア

測定サンプルレートの選択、測定値の保持およびシングル測定ができます。

6.SUB DISP UNITSエリア

デュアル表示時のサブ側(右側)の単位を、LEDの点灯で表示します。

7.DISPエリア

シングル表示測定とデュアル表示測定の切り替えを行います。
SELキーで表示の切り替えと、メイン/サブファンクションの切り替えを行います。

8.UTILITYエリア

演算項目の選択、測定データやパネル設定の保存や読み出し、システム設定ができます。

ユーティリティ設定画面一覧表

設定項目 内容説明
REF 基準値設定(任意の数値)
AVG 平均化回数設定(2~255)
COMP コンパレータ演算の比較値設定(上限値、下限値の設定)
SCLE スケーリング演算 (X- A ) × B / C、D / X で任意の数値設定
MAX / MIN 統計演算モードの設定(指定サンプル数内における最大、最小、平均、標準偏差を演算します)
また、連続(CONT)演算では、測定期間中の最大値、最小値のピーク・ホールドを行います。
Ω < 導通テストのスレッシュホールド演算(抵抗値測定と同時に導通テストができます)

背面パネル

背面パネル写真